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アルデンヌの古城巡り その6 ブイヨン城 (Chateau Fort de Bouillon)
- 2012/10/05(Fri) -
前回の続きです☆

今回紹介致しますブイヨン城は、前回のモダーヴ城のような、優雅で絢爛豪華な趣きとは無縁な、
ひとことで表しますと「戦いの城」です。(個人的にアルデンヌの森に点在するお城の中で最も
気になる、不思議と心惹かれるお城です)

このお城は8月末に再会しました大親友Fの住むフランスアルデンヌ県のシャルルヴィル=
メジエールすぐ傍の、フランス国境に近いスモワ川沿いに佇むベルギーのお城です。 

実はブイヨン城は昔からとっても気になってはいましたものの、何故か怖すぎて出かける勇気が
ありませんでした。理由のわからない強い恐怖心が先立ち、なかなか気持ちが向かずにいたのです。 
なので、最も惹かれてはいたのですが、恐怖心が勝り、今回の古城巡りでは敢えて予定には入れて
いませんでした。 でも、数々のアルデンヌの森の古城を巡るうち、やっぱりどうしても出かけ
たい!今出かけなくてどうする?!という気持ちが湧いてきまして、その事をFに話しますと
「じゃあ一緒に出かけましょう!私もずっと気になっていたけど行けなかったお城だから」
とのこと、Fも一緒だし、自分の気が変わらぬうちに善は急げ、とばかりに出かけたのでした。
(とはいえ当日、お城へ出かけるまでは酷かったです。激しい緊張(ビビリ)の為、眩暈、頭痛、
吐き気、動悸等、不安に襲われ食欲も全くなく、夫から『更年期障害?』と、言われても笑う
余裕もなく)

ブイヨン城はベルギーで最も保存状態が良く、最も古いお城のひとつです。
第一次十字軍を指揮したアルデンヌ公家のゴッドフロワ・ド・ブイヨン伯の持城とのこと。
伯は十字軍出発にあたり、このお城をリエージュ司教オトベールに売却。立地、防御ともに
優れていたため、18~19世紀も尚仏軍、蘭軍によって要塞として使用されつづけたそうです。
ブイヨンは、大きく蛇行するスモワ川と豊かな森に囲まれた美しい町ですが、その領地は
フランス領やオランダ領となるなど波乱に満ちた歴史を持っています。
お城の歴史はおそらく千年以上昔の八世紀に遡ると云われ、文献に初めて登場するのは
998年のこと。その後様々なドラマがあり、所有者も何度も移転し、そして領地は
フランス領になったりオランダ領になったり、ベルギー独立以降はベルギー領となって
現在に至ります。

ブイヨンの町が一望できる所です。↓

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ブイヨンの町。↓ 右側にブイヨン城が見えます。

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大きく佇むブイヨン城。↓

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お城を囲む川がとても気になります。

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町へ降りますと、立ち並ぶ家々に迫る丘の上に、古色蒼然とした姿でブイヨン城は
堂々とそびえています。↓ これぞ古城の趣、ベルギーに多い古城の中でも、中世の
面影を最も良く残しているといわれる所以です。

P1050711bl.jpg

何方かが、「町の上のブイヨン城は丸で中世の亡霊のよう。時を自在に往来できる不思議な
場所」と、仰っていましたが、まさにそのようなお城です。

そんなブイヨン城を前に、Fと会っても尚、私はといえば顔は真っ青&冷や汗。やめておこうか、
と、Fに心配されながらも、入ってみてどうしても気分が悪くなったら引き返すわ、折角ここまで
来たのだから、と、勇気を振り絞り、恐る恐るお城へ向かいました。

途中、とっても不思議な体験をしましたが、詳細は後程ゆっくり、不思議体験の部屋にて
お話致しますね。

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いきなり大砲さんがお出迎え。

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緊張感MAXでしたが、勇気を振り絞り、城内に入りました。

IMG_0091bl.jpg

撮影する私を撮影するF。

IMG_0092bl_edited-2.jpg

お城に入った時から、このお城に何重もの防衛の工夫が凝らされていることがわかります。
日本のお城も戦国時代前後に建てられたものには様々な防衛施設の工夫がありますよね。
そうしたものと比較するととても面白いです。

ブイヨン城は、美しいお姫様が住む優雅で豪華なお城ではなく、防衛の為のお城です。
ですので城内には女性が好みそうな豪華なお部屋や美しい調度品等はひとつもありません。
ヨーロッパが戦争に明け暮れていた頃、敵の攻撃を防いで戦闘をいかに有利に進めるかを
前提に、ブイヨン城は建てられました。それだけに外見、内部も極めて武骨です。
しかし、風格があり、男性的な魅力溢れるこのお城は私の心を最も惹きつけてやみません。
(光の反射ではと思いますが、撮影すると赤い丸いものが写り込んでしまいます)

IMG_0103bl.jpg

お城の中心部に進むには、二つの要塞を通らなければなりません。入口と第一要塞の
間には、跳ね橋が設けられています。入口から敵が攻めて来た時には、この跳ね橋を
跳ねあげて敵の侵入を防ぐのです。 跳ね橋と第一要塞を突破された場合は、更に
第二の跳ね橋があり、ここも突破されたなら、第二要塞の中の鉄の戸が滑り落ちる装置が
あり、敵の行く手を遮断します。

P1050769bl.jpg

恐る恐る要塞を通り抜けますと ・・・ そこからは嘘のようにそれまでの不安感や
気分の悪さがすっかり消え、急に元気になり、人が変わったかのようにグングン進んで
行きました。

中心部にも防衛の為の施設が色々と設けられています。敵を見張る小窓が多く、城壁を
攀じ登って来る敵に、石や煮え油などを落としたり、三方向、六方向へ射撃ができる
銃眼、命令を伝える自然の伝声管、武器の貯蔵庫、三百人の兵士に水を供給できる貯水池等
戦争の長期化に備えた設備も完備。 更には軍律を犯した兵士を処罰する為の独房や
牢獄、地下牢、拷問部屋、絞首台等も残されています。(拷問部屋等は念が強すぎるので
手を合わせるだけで、敢えて撮影はしませんでした。)

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こんな感じの、暗くて狭い、身を屈めなければ通れない通路も。

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幅40メートル、長さ340メートルに呼ぶお城を隈なく見て回れば、昔の人々の
活動振りが自然と浮かんできます。 千年以上に渡る彼等の喜び、悲しみ、怒り、
怨念等が、身に迫って来るようです。

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お城の上から見渡すブイヨンの町。不思議と胸が熱くなりました。

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矢張りこの川が気になります。

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不思議体験の多い古城巡りを通して、矢張りその昔からこの地は自分にとって縁の深い
場所だったのでは、と、あらためて感じました。
(実はブイヨン城から戻りました夜から急に、それまで元気だった夫とFは、高熱でダウン、
3日程熱が下がりませんでした。私はとても元気なのですが。。。単なる偶然か、不思議体験
のひとつなのか定かではありません)

ブイヨン城は夜になると怪しげにライトアップされるそう。暗くなる時間がまだ遅いので、
残念ながらライトアップの様子は撮影できませんでしたが、きっと幻想的で中世の時代に
迷い込んでしまったような雰囲気となるのでしょうね。

ちなみにブイヨンの近くの村、オービィAubyには怪しい魔女伝説が残っています。。。

P1050676ter.jpg

。。。古城巡りの旅はまだ続く予定です☆
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